本誓寺維持会の解散と今回の問題の関係
本誓寺維持会は昭和25年4月1日、本誓寺の護持興隆と財政基盤の強化を目的に設立されたものであったが、平成8年9月に改正された宗教法人法に鑑み、また、あわせて平成3年真宗大谷派条例として公示、施行された門徒条例第6条に基づき、総代の選定条件を盛り込む方針として、当時の維持会会長であった小笠原三吉氏が維持会会則のうち本誓寺総代会規約を含めた改正を本誓寺規約整備委員会を通じて行うことを提案した。これに対し、住職は総代会規約に難を示され、維持会を解散するよう要請がなされたのであった。これについては、当時の総代であった吉田是行氏の長女の夫であるA氏が大きな役割を果たしており、維持会の活性化ならびに民主化を推進しようとした小笠原三吉氏らと対峙し、その結果、住職がA氏の考えを全面的に受け入れたものと推測される。すなわち、門徒条例に基づき、門徒が総代を選出する規定を盛り込むことは、お寺の運営に関する主導権を吉田家ならびにA氏らが奪われると判断したためと推測される。